愛媛県と2015年に友好都市協定を締結した中国の陝西省の訪問団が11日来県し、東温市志津川の介護老人保健施設「長安」を視察し、地域の福祉やまちづくりについて関係者と意見交換した。
 陝西省の省都、西安市は漢、唐の時代の首都、長安として知られる。西安にちなんで命名された「長安」を運営する「アトムグループ」は、医療法人や社会福祉法人などで構成。陝西省に遊園地を建設するなど友好協定を後押しした。
 訪問団は陝西省の最高幹部、梁桂・共産党省委員会常務委員をはじめ、省政府や省人民対外友好協会などの7人。松山市の認定こども園の園児らが着物姿で歓迎した。
 梁常務委員は「温かいおもてなしに感謝する。中国の都市部では、農村の住民流入によるコミュニティー形成や急速な高齢化が課題。愛媛から学びたい」と話していた。12日は伊予市でまちづくりを視察する。